ChromebookでHEICをJPGに変換する方法(学校の端末と個人の端末)
ChromeOSにはHEICの読み込み機能が標準で入っていないため、ギャラリーアプリではiPhoneの写真を開けず、JPGとして保存することもできません。GIGAスクールで配られた学校の管理端末も含め、どのChromebookでも使えていちばん早いのはブラウザで変換する方法です。HEIC JPG変換ツールを開いて最大60枚をドロップし、ZIPをダウンロードしたら、ファイルアプリで右クリックしてすべて解凍を選びます。Linuxをオンにできる個人のChromebookなら、libheifのheif-convertでフォルダごとオフラインで変換できます。
2026年のChromeOSはHEICをどう扱うか
GoogleのChromebookで使用できるファイル形式に載っている画像形式は、.bmp、.gif、.jpg、.jpeg、.png、.webpです。HEICとHEIFは含まれておらず、Chromebookのユーザーが2025年後半になっても掲示板で報告し続けている状況と一致します。iPhoneの写真をダブルクリックすると、画像の代わりに「サポートされていないファイル形式」という趣旨のメッセージが出ます。
標準の各機能の挙動は次のとおりです。
- ファイルアプリ:.HEICファイルを一覧に表示し、ほかのファイルと同じようにコピー、移動、名前の変更、アップロードはできますが、画像として開くことはできません。
- ギャラリーアプリ:開けないので、JPGとして保存する選択肢もありません。ギャラリーが編集や書き出しをできるのは、読み込める形式だけです。
- Chromeブラウザ:ChromeはHEICの読み込みをOSに任せていますが、ChromeOSにはその機能がないため、HEICをタブにドラッグしても表示されません。
- Googleフォト(Web版):.heicと.heifのアップロードに公式に対応しているので、問題なく表示できます。Chromebookで写真を表示できる唯一のGoogleのサービスです。
- Googleドライブ:HEICファイルを1バイトも変えずに保存しますが、プレビューは安定せず、ドキュメントやスライドにはHEICを画像として挿入できません。
iPhoneがこの形式を使う理由はHEICファイルとはをどうぞ。実際のところ、ChromebookではGoogleフォトやWebビューアでHEICを見るか、JPGに変換するかのどちらかになります。
状況別の選び方:早見表
| あなたの状況 | おすすめの方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 学校(GIGAスクール端末)や会社のChromebookで、拡張機能やLinuxが使えない | ブラウザで変換 | 必要なのはWebサイトだけ。インストール不要で、管理者の許可もいらない |
| 個人のChromebookで、数枚から数百枚 | ブラウザで変換 | 1回60枚、1回ごとにZIP1つ、数分で終わる |
| 個人のChromebookで、数千枚あるかネットがない | Linuxとlibheif | コマンド1つでフォルダごとオフラインで変換 |
| 写真を見たいだけで、JPGを残す必要はない | Googleフォト(Web版)かHEICビューア | 新しいファイルを作らずに表示できる |
| 写真はすでにGoogleフォトにバックアップ済み | ダウンロードして拡張子を確認 | JPGで届くこともあれば、HEICのままのこともある |
| 写真をGoogleドキュメントやスライドに貼りたい | 先にJPGに変換 | ドキュメントとスライドはHEICを受け付けない |
| 宿題の提出などで1つのファイルにまとめたい | HEIC PDF変換 | 複数の写真を1つのPDFにできる |
このあと、それぞれの方法を画面に表示されるメニュー名とともに説明します。
方法1:ブラウザで変換する(学校のChromebookでも使える)
Webの変換ツールは、どのChromebookでも使える唯一の方法です。GIGAスクール端末のような管理されたChromebookでは、Linux開発環境、Chrome拡張機能、Playストアが管理者に止められていることがありますが、普通のWebサイトなら開けるからです。当サイトの無料のHEIC JPG変換ツールは、最新のブラウザならインストールもアカウントも不要で動きます。
- ファイルアプリを開き、.HEICの写真が入っているフォルダ(たいていはダウンロードかマイファイル)に移動します。
- Chromeでheicjpg.onlineを開き、ファイルアプリからアップロード欄に写真をドラッグするか、欄をクリックして選びます。Ctrlを押しながら複数選ぶか、Ctrl + Aでフォルダ内をすべて選択できます。
- 変換が終わるのを待ちます。1回に最大60枚、1ファイル40 MBまでで、画質92のJPGとして保存されます。
- ダウンロードボタンをクリックすると、1回分がZIPファイル1つになってダウンロードに保存されます。
- ファイルアプリでZIPを解凍し(次のセクション参照)、写真がまだあれば次の60枚で繰り返します。
このツールは撮影日時やGPSの位置情報を含むEXIFメタデータを保持し、削除するオプションはありません。写真を公開する予定があり位置情報を付けたくない場合は、共有する前に別の方法で削除してください。ダウンロードリンクは30日間有効で、その後ファイルはサーバーから削除されます。
書類しか受け付けない授業用のツールに出すなら、HEIC PDF変換を使ってください。大量の写真はHEICをJPGに一括変換する方法で詳しく説明しています。
ChromebookでJPGのZIPを解凍する方法
ChromeOSはZIPファイルを標準で扱えるので、別のアプリは要りません。
- ファイルアプリを開き、ダウンロードをクリックします。
- ZIPを右クリックし(タッチパッドなら2本指でタップ)、すべて解凍を選びます。
- ZIPと同じ名前の新しいフォルダが隣にでき、中にJPGファイルが入っています。
ZIPをダブルクリックしても中身は見られますが、アーカイブを開いて見ているだけです。そこから開いた写真はまだどこにも保存されていないので、写真を選んでCtrl + Cを押し、普通のフォルダに移動してCtrl + Vを押してください。解凍したJPGはギャラリーで開け、Googleドキュメントやスライドに挿入でき、どのサイトにもアップロードできます。そのあとはZIPと元のHEICファイルを削除して容量を空けてもかまいません。
方法2:Web版のGoogleフォト
Googleフォトは対応している写真の形式に.heicと.heifを挙げており(1枚あたり200 MBまたは200 MPまで)、ChromebookでiPhoneの写真を見るための標準的な手段になります。
- photos.google.comを開いてログインします。
- アップロードをクリックし、パソコンからHEICファイルを選びます。
- 写真を開き、その他メニュー(縦に3つの点)からダウンロードを選びます(Shift + Dでも可)。
- ダウンロードのフォルダでファイルを確認します。名前が.jpgで終わっていれば完了です。.HEICのままなら方法1で変換してください。
問題は結果が一定しないことです。2023年から2026年に公開されたガイドでも、ダウンロードがJPGで届くかHEICで届くかは意見が分かれており、複数の写真を選ぶと元のファイルのままのことが多いZIPで届きます。開いた写真を右クリックして名前を付けて画像を保存を選ぶと、ブラウザが表示している画像、つまりJPGを保存できますが、画面に表示されている解像度でしか保存されません。また写真をGoogleアカウントにアップロードするので容量を使いますし、学校のアカウントに個人の写真を入れることはたいてい認められていません。Googleフォトは見るために使い、ファイルが必要なときは変換ツールを使いましょう。
方法3:個人のChromebookでLinuxを使う(heif-convert)
学校や会社に管理されていないChromebookなら、Linux開発環境で、Linuxのパソコンと同じオープンソースのlibheifツールが使えます。写真がノートパソコンから一切出ないので、数千枚の変換には最適です。
Linuxをオンにする
設定を開き、ChromeOS についてからデベロッパーに進み、Linux 開発環境の横の設定をクリックします。Googleによるとセットアップには10分以上かかることがあり、職場や学校のChromebookではLinuxを使用できないことがあります(GoogleのLinuxセットアップのページ)。GIGAスクール端末では、ほとんどの場合この項目は使えないと考えてください。
写真のフォルダをLinuxと共有する
ファイルアプリでHEICの写真が入ったフォルダを右クリックし、Linux と共有を選びます。Linuxの中では/mnt/chromeos/MyFiles/の下に見えるので、ダウンロードを共有した場合は/mnt/chromeos/MyFiles/Downloadsになります。
libheifを入れて変換する
ターミナルアプリを開いて次を実行します。
sudo apt update && sudo apt install libheif-examples
1枚を画質92のJPGに変換するには:
heif-convert -q 92 IMG_1234.HEIC IMG_1234.jpg
フォルダごと変換するには(iPhoneのファイル名は大文字なので、両方の書き方に対応させています):
cd /mnt/chromeos/MyFiles/Downloads
for f in *.HEIC *.heic; do [ -e "$f" ] && heif-convert -q 92 "$f" "${f%.*}.jpg"; done
新しいlibheif(Debian 13などの1.17以降)ではツール名がheif-decになっていますが、オプションは同じで、現在のDebianではheif-convertも引き続き使えます。JPGファイルはファイルアプリで元の写真のすぐ隣に現れます。
ImageMagickを使う方法
sudo apt install imagemagickのあとmogrify -format jpg -quality 92 *.HEICで一括変換もできますが、使っているビルドがHEICに対応している場合に限ります。先にconvert -list format | grep -i heic(ImageMagick 7ならmagick -list format)で確認し、何も表示されなければheif-convertを使ってください。
方法4:AndroidアプリとChrome拡張機能
ほとんどのChromebookではPlayストアのAndroidアプリが動き、HEICのビューアや変換アプリ、Chromeウェブストアの拡張機能もいくつかあります。使えはしますが、スマホ向けのアプリは変換したファイルをアプリ専用のフォルダに保存することが多い、広告が多い、拡張機能はインストール前に求められる権限を確認すべき、といった欠点があります。管理されたChromebookではPlayストアや拡張機能を使えるかどうかを管理者が決めるので、生徒の端末では使えないことがよくあります。
写真を見たいだけなら、Webのビューアのほうが簡単です。オンラインHEICビューアはブラウザでHEICファイルを表示し、どれでもJPGとして保存できます。アプリやパソコン用ツールはおすすめのHEIC JPG変換ツールの比較で詳しく紹介しています。
iPhoneからChromebookに写真を移す
ケーブルで
iPhoneをUSBケーブルでつないでロックを解除し、写真とビデオへのアクセスを尋ねられたら許可(または信頼)をタップします。iPhoneがファイルアプリのサイドバーに表示され、写真はDCIMフォルダの中のサブフォルダに入っています。ダウンロードやマイファイルの中のフォルダにコピーしてください。たいていは.HEICのまま届きます。
iPhoneで設定、アプリ、写真、MacまたはPCに転送を自動にすると、USBでコピーするときにJPGへ変換するようiOSに指示できます。オンにしておく価値はありますが、ChromeOSではそれでもHEICが届いたという報告があるので、当てにしすぎないでください。
GoogleフォトやGoogleドライブ経由で
iPhoneにGoogleフォトを入れてバックアップをオンにするか、iPhoneのファイルアプリからGoogleドライブにアップロードします。ChromebookではGoogleドライブがファイルアプリの中に表示されるので、ドライブのHEICファイルをそのまま変換ツールにドラッグできます。詳しくはGoogleドライブのHEICをJPGにする方法をどうぞ。
そもそもHEICを作らない
Chromebookがメインのパソコンなら、iPhoneをJPGで撮影する設定にしましょう。設定、カメラ、フォーマットで互換性優先を選びます(Appleの説明)。変わるのはこれから撮る写真だけで、ファイルは大きくなります。メリットとデメリットはHEICはJPGに変換すべきかとiPhoneの設定ガイドで説明しています。
Chromebookでよくあるエラーと対処法
- ギャラリーで「サポートされていないファイル形式」と出る:HEICでは想定どおりの動作です。HEICを読めるようにする設定はないので、変換してください。
- ZIPがフォルダのように開けたのに、あとで写真が消えた:解凍せずにアーカイブの中を見ていただけです。右クリックしてすべて解凍を使ってください。
- 設定にLinux 開発環境がない:管理された端末(GIGAスクール端末など)で管理者が無効にしているか、Linuxに対応していない機種です。ブラウザの変換ツールを使ってください。
- ターミナルに「No such file or directory」と出る:フォルダが共有されていません。ファイルアプリで右クリックしてLinux と共有を選び、
/mnt/chromeos/MyFiles/にcdしてください。 *.heicで何も見つからない:iPhoneのファイルは大文字の.HEICで終わり、Linuxは大文字と小文字を区別します。両方に対応した上のループを使ってください。- 変換ツールでアップロードできない:ファイルが40 MBを超えているか、1回で60枚を超えています。選択を小さく分けてください。
- 前のダウンロードリンクが使えない:リンクは30日で期限が切れます。もう一度変換してください。
家族のほかの端末については、Windows、Mac、Androidのガイドをどうぞ。
よくある質問
ChromebookでHEICファイルを変換せずに開けますか?
標準のアプリでは開けません。GoogleのChromebook対応ファイル形式の一覧にHEICはなく、ギャラリーでもサポートされていない旨のメッセージが出ます。HEICの写真はWeb版のGoogleフォトやオンラインHEICビューアで見られますが、ほかのアプリで使うにはJPGが必要です。
学校のChromebookでHEICをJPGに変換するには?
GIGAスクール端末などの学校のChromebookでは、Linux、拡張機能、Playストアが止められていることが多いので、ブラウザの変換ツールを使います。heicjpg.onlineを開いて最大60枚を追加し、ZIPをダウンロードしたら、ファイルアプリで右クリックしてすべて解凍を選びます。
GoogleフォトからダウンロードするとHEICはJPGになりますか?
なることもあります。1枚ずつのダウンロードはJPGで届くことが多い一方、複数枚のダウンロードはZIPで届き、元のHEICのままのことがあります。写真をどこかにアップロードする前に、必ずダウンロードのフォルダで拡張子を確認してください。
ChromebookのLinuxでHEICをJPGに一括変換するには?
aptでlibheif-examplesを入れ、写真のフォルダをLinuxと共有してから、すべての.HEICファイルにheif-convert -q 92をかけるループを実行します。新しいlibheifではツール名がheif-decにもなっています。
ChromebookでiPhoneの写真がHEICになるのはなぜですか?
iPhoneは容量を節約するため初期設定でHEICを保存し、ケーブルでコピーしてもたいていその形式のままだからです。カメラを互換性優先にすれば、これから撮る写真はJPGになります。詳しくは写真がJPGではなくHEICになる理由をどうぞ。